いかん!

「マメに書く」とはどの口で言った?ぐらい更新してないじゃないか〜
まぁ、そんな感じですけどバンドの方は水面下でちゃくちゃくと「先の事先の事」と準備を進めておりますですよ!
まだ発表できないことが多くて・・・それで「ここの更新も」って言い訳をしときましょう。
そんな中で俺責任でドンドン発表しちゃっても良い事。
例のレコーディングした音源の編集が先週ようやく完成しました!いや〜今回も時間かかっちゃったなぁ〜
で、「なんで時間がかかったか?」というと・・・曲が長すぎる!(大苦笑)
前回分のここで、あたかも「そこが重要」とばかりに強調した「9分30秒」ですけど。
いや、モチロン曲としては「その長さ」に意味があって重要なことには変わりないのですが。
編集するとなると、やっぱり長いと大変だー!
これは、人によると思うのですが、俺は「全体で聴いてみないとダメ」なタイプなんですね。
たとえば、アルトサックスがメロディーを吹く場面があって。
そのボリュームのバランスだとかエフェクターのかけ具合とか・・・
「そこだけ」聴いてもダメなんです。
曲のド頭、イントロから聴き始めてってしないと、自分にとって「自然な感じ」ってのができない。
スーッと入ってくる感じがいいか?バーンとインパクトのある入り方がいいか?
そういった曲の中での「意味合い」みたいな事って全体を通しての「位置づけ」みたいなものでもあるわけで・・・
で、まだこれが曲の最初の方だったらいいんですけど、後半ともなると、延々何分も聴いて「ここ!」って部分を判断しなきゃならない。
「あ、もう少し大きめでも良かったかな?」ってなったら、ボリュームを上げてもう一度最初から・・・
モチロン、これはメロディーに限った話ではなくて全パートのあらゆる部分に当てはまる話でして。
ちょこっと直してはプレイバック、また少し直してプレイバック・・・
なんせ10分近くある曲ですから、これを6回繰り返しただけで1時間経ってるのです!
「え!もう朝なの?!」なんて事もしばしば・・・
いや〜つくづく俺にはミックスダウンて「向いてない」作業だと、今年も実感しました。
できることはトコトンやろう!とするクセに思い切りが悪い。
まぁ、その甲斐あってか「よし!」と自分で納得がいくものができたんですけどね。
細かい話は今度、なるべく近いうちに書きますんで。


鬼頭哲http://kito-akira.com

KABB!の9:30

kabb2010-03-28

昨年に引き続き、今年も「シングルCD」発表のため、今月頭に録音やって・・・
で、俺の耳の調子もあってなかなか「これだ!」という決定稿ができないんですけど、ちょこちょこ編集作業をして日々変化してます。
もちろん、録音の時もその都度「思いつく」ことはあって「ここオクターブ上でもう一回重ねよう」とか「照喜名くん、このパートも吹いてよ」とか変更点がいろいろありました。
そんな中で計画当初から変わってないこと。
それは「曲のサイズ」つまり、全体の長さですね。それがこのブログのタイトルにもした「9分30秒」なんですけど。
俺もいいかげん「昔の人」なんで、リスキーというか「無謀」なのはわかってます。
「シングル」ってある意味プロモーションの側面も強くて。だとしたら「曲の長さ」って重要なんですよね。
ラジオやテレビなんかでフルサイズでかけてもらうには、やっぱせいぜい3分以内とかでまとめるのが無難。
ゲストで呼んでもらって曲をかけてもらえる場合でも、5分以上は難しい。
「じゃあ、なんでそんな無茶を?」って話ですけど。
最初から「そんな弱気でどうする」でもあるけど、オンエアしてもらうことなんてそんなに無いのです、ウチぐらいのバンドじゃ。
だとしたら「そのため」ってのをあまり意識してもしょうがない。
で、一番有効な「多くの人に聴いてもらう手段」って何かな?って考えたら、ネットなわけですよ。今は。
「対YouTube」っていうのを考えるのがいいのかな?と。
で、ご存知のようにYouTubeってアップロードできるのは「10分以内」ってルールがある。それを目一杯使うってのが一番「ウマいことやってる」ってなるんじゃないかな?と。
「時間をウマく使ってる」ってのがわかってもらえれば、3分なら「3分なり」の事ができるとか、10分20分って長尺もそれなりにできるんだろうな、と思ってもらえるんじゃないか?と。
で、その為には無理矢理縮めて「なんとか10分に収めた」って印象じゃマズイし、あれこれ付け足して「なんとか10分にした」って内容でもマズイし・・・
聴いて「必然性のある10分」になってないと意味がないわけです。
昨年の「easygoing!」の時は、元々作品にする目的がなかったから、録音しながら曲の構成を変えるなんて事をしましたけど、今年は最初からCDにする事を考えてたんで、そこを「最低限のルール」みたいにこだわってみたのです。
(まぁ、非常に根本的な矛盾としては「せっかくCD作るんだから」時間の制約とかそんな事を考える必要なんか全然ないってのはわかってんですけどね、実際手に取ってもらえない人が世界中にいるってことで)
で、昨年PV作ってわかった所もあって、最後にクレジットを入れたり、最初に少し無音の部分があったり・・・ということで、30秒ぐらいは余裕を残しといた方が後々便利だろうな、と。
そんな事を考えて曲の構成を作ったのです。新しく「歌」の部分をたくさん追加して展開に「必然性」を持たせたり。
コンサートなんかと違ってプログラムやら全体の展開で「ひと工夫」みたいなことができない1曲限りの「録音」で、なんとかいつもKABB!がこだわってる部分を出す事ができないかな〜とか、俺が「ディレクション」という肩書きでクレジットされる「意味」みたいなことなんですけどね。
まぁ、聴く人にとっては「どうでもイイコト」だとは思うし、ホントはこんな「種明かし」みたいな事は書かないほうがカッコいいとは思うんですけど。
気付いてもらえないのもなんかサビシイんですよ!俺的にかなりこだわって苦労した部分でもあるんで!(死活問題ともいえますね)
とにかくね、ただ時間だけ見ると「え〜10分もあるの?」って思うかもしれないけど。
「これでもか!」ってぐらい盛りだくさんにビューッと駆け抜けて、満腹でも物足りなくも無い「ちょうどいい」1曲をお楽しみに。
いつも必ず打ち出したい「すべてがつながってる」ってなったんじゃないかな?実に「らしい」です。
コンサートでたくさん曲を聴いた時と同じような「KABB!らしい」って思ってもらえる内容になりますよ。
俺が思う「KABB!らしい」って、どんなかな?って考えたらやっぱり「パズルのピースが集まったような」みたいな。
そうですね、特に今回は小さな貝殻を集めて一枚の絵にしたような。近くに寄って見ると、ひとつ一つの貝殻の美しさや、その「貼り付け方」の向きや選び方のこだわりなんかもある。でも、そんな事よりも離れて全体を見た時に一枚の絵として大きく成り立ってるみたいな。
ジャケットは今回もいつもの「たかみつくん」のイラストです。おそらく彼が考える「KABB!らしさ」あふれる細部にこだわりまくってるけど、とにかくパッと手に取ったとき「うわ!ステキ」って思えるような仕上がりになるでしょう。
そちらも是非お楽しみに!プリンティングなう。


鬼頭哲http://kito-akira.com

鬼頭ブラスと中学生

もうすぐ春ですねー♪なかなか寒い日が続いてましたが、今日は晴れて洗濯物もかわくし嬉しいです。鬼頭さんの北海道の写真をみると、より寒いです。

コレが気になるので、絶対のぼって写真とりたいな〜。のぼれるかなー。と写真をみてわくわくしています。

私はもうすぐ春で24歳の寅年の年女!ふりかえれば鬼頭ブラス結成時は15歳。その前に鬼頭ブラスのQちゃん(小島弓枝さん)と出会ったのは14歳のころ、10年前になるのです。この10年の歳月は私をよりハチャメチャにし、今に至るのですが、先日某ライブハウスで出会ったミュージシャンの方にご挨拶をしたら、
「あ!君って鬼頭さんのブログで誤字脱字指摘されてた子だよね。パーマメントの・・・」と言われ、恥ずかしい思いをしました。(以前私がパーマをかけたことをパーマメントといったのをうさぎのえさでネタにされたのを読んでいたらしく私の名前だけでその話を思い出されたという・・・とほほ)10年前のQちゃんは私より遥かにしっかりしていたと思うのに、わたしは10年前中学生の頃から中身変わってないと思います。

そう、中学生といえば今度北海道で中学校で演奏するということで、いろいろと考えてしまいます。わたしは10年前はテレビでみる音楽と、吹奏楽部で出会う音楽と、エレクトーンで出会う音楽ぐらいしか知らず、のほほんとそれでも音楽好きな女の子だったのです。偶然とあるバンドをみて、Qちゃんと出会い、鬼頭さんとも出会い、いろんな音楽にふれる機会が増えたし、それを自分が演奏していくようになったわけです。いろんな人と出会ったり、メンバーの方にいろんな音楽を教えて頂いたりして、ただただすべてが楽しくて、上手い下手とかよりも胸にぐっとくる音楽ってなんて刺激的なんだろう!と中学生の私は胸をときめかせていたなと思います。音楽に魅了されちゃったんだと思うんだけど、あれから10年経ち、北海道にバンドでいったり、韓国で演奏してみたりといろいろなことがあり、中学生のころのトキメキがいろんな人との出会いに繋がってるんだなと感謝しています。10年もたったにも関わらず10年前のことは鮮明に覚えています。いやーそれほど衝撃的だったようで、鬼頭ブラスでいろんな音楽をきかなかったら今ごろ普通にOLでサラリーマンと社内結婚してたかもしれないねー。
今の中学生は私たちの演奏を聞いて何を思うのかな。楽器が上手な学校の中学生だから、へたくそって思われちゃうかな。でも、中学生の胸をうつようなことができたら本当に嬉しいし、かっこいいネーちゃんだなって思われたいし、よい演奏したいなと思います。10年前の私がいるかもしれないしね。本当にこんな機会をつくっていただいて、ありがたいし、とても嬉しいです。
しかも、新聞の1面にまでものって!!本当にバンドをつづけてよかったなとも思うし、これからもっといろんな場所で演奏していきたいですね。

4月は鬼頭ブラスのライブはないですが、私は相変わらず鬼頭ブラスのメンバーと一緒に演奏しますのでご紹介させてください☆ぜひ私に会いにきてくださいね。

4/3(土)いりなか58ムーン OPEN18:00/START/19:00 ADV¥2500/DOOR¥2800【1000 円飲食チケット付】
BEMBE (asana’s new band)KABBより松本卓也(as),山田奈緒(tb)出演!
HYTHEM
hug
DJ
Yusuke Asano(asana) Nakagawa
■前売(予約)は店頭予約及び電話予約のみです。
■午後22時30分より通常営業に戻ります。
名古屋渋さ知らズに一緒に参加した浅野裕介くん(gt)の新バンドの初ライブ。4管編成のアフロバンドで、まっちゃんも私もバリバリ吹きます!他のメンバーも潔くカッコいい!浅野くんのつくる音楽もミニマムなビートでおしゃれなくせに野太くハードに踊れる音楽です。これからが楽しみなバンドです♪

4/9(金)K.Dハポン OPEN/19:00/START/19:30 ¥2,000 +1dオーダー
東海道スモッグブラスPRESENTS ホームラン公園VOL.3〜スライディング天国〜
電気スライム
東海道スモッグブラス KABBより山田奈緒(tb),照喜名俊典(tb),高橋是清(tuba),近藤久峰(Dr)が出演!

東海音楽屈指の猛者達による爆裂管楽器楽団”東海道スモッグブラス”企画第二弾!今回は東京から”電気スライム”を招いてお送りします!電気スライムプロフィール:演奏形態は『電気トロンボーン×2+ドラムス』。後藤篤と高橋保行(渋さ知らズ)による電気トロンボーン×2の即興演奏デュオとして新宿ピットインを拠点に活動を開始。2009年、数度のゲスト参加を経てドラムスの池澤龍作が加入しトリオになった。ライティングチームとの合体による電気スライム(完全体)や電気を使わない生スライム(raw slime)など様々な変形をする。普段は東京 や千葉で生息しており、今回が初の遠出演奏!久しぶりの東海道スモッグブラスのライブです。各自個々の活動を重ねてよりパワーアップでお届けします。

ではよい春を!

(山田奈緒

ハテ、どうしたものか?

kabb2010-03-20

6月に公演をする北海道は「遠軽」に行ってきました。
いろいろな確認や打ち合わせ、公演内容のイメージ作りなど。
それから俺にとって重要なミッションに「曲を作る」というのがありまして。
これまでも、ツアーに出た先でインスピレーションを得て作った曲はたくさんあります。
ヨーロッパで作った「下降する回廊の途中まで」やシベリアでの「風光」
ツアーじゃなくても近所を散歩していて思いついた「夕陽」や「(株)サンダル観光社」・・・
自然に出てきたものもあるし「よし!作るぞ」ってのもあるし。
今回も遠軽公演のために「なにか作るぞ!」と意気込んで行ったのです。
で、もう空港に降りた途端に「わ〜!」と。
もちろん、飛行機が高度を下げて徐々に地上が見え始めた時から「わ〜!」だったんですが、機外に出た時の「空気の違い」にまず「ビビッ!」と来ました。
それから、迎えに来てもらった車で車窓をながめながら「わ〜!」


    


湧別の港へ寄り道してもらって「わ〜!」
湧別から遠軽までの国道242号線、ここは「北海道でも2番目に長い直線道路」だそうで、そのだだっ広さと空の高さに「わ〜!」
一瞬、視界をさえぎるような「地吹雪」に「わ〜!」
    
遠軽の街を散歩して「わ〜!」
    
実際、思っていたほど雪もなく、覚悟していった割には「拍子抜けするほど」暖かかったんだけど。
軒先に「凶器」のようにぶら下がった立派な「つらら」
ようするに、これが「溶けない」で鍾乳石のように育っているという事はそれだけ「冷えている」という事。

東京なんかとは質の違う「冷え込む寒さ」が実に心地よいのです。
こういうのは地図や写真を見ていただけでは絶対わからない「現地に来てこそ」経験ができて、はじめて得られる感覚。
これを味わう為に、わざわざ来たわけです。

一夜明けて、ホテルをチェックアウトした後は飛行機までの時間に紋別の街や、時期ともなれば周りを「流氷に取り囲まれる」という「オホーツクタワー」って観光施設などを案内してもらって「わ〜!」
     
とにかく、滞在期間中ずーっと「わ〜!」ってなりっぱなしでした。
で、以前思いついて、まだ曲として出来上がっていない「モチーフ」みたいな物とリンクしたんですね。
それが膨らんでいくイメージをたくさん得たのです。
今回の「課題」でもある曲作りというミッションはウマいったかと思われたのです・・・
が。
二日間、俺をアテンドしてくれた杉森さんは「わ〜!」となってる俺を横目にクールだったわけです。
考えてみたら、実に「当たり前」の話で。
杉森さんにとってはどれもが「日常」の風景なわけです。珍しくもなんともない。
これまで、ヨーロッパやシベリアで見てきた景色を曲にして、日本のお客さんに紹介してきました。
それは「アリ」
でも、遠軽でインスピレーションを得て作った曲を遠軽で演奏するってどうなんでしょう?
ようするに、持たせてもらった「お土産」を現地でその場の人と食べる、みたいな。
地元の人が愛着や自信のあるものを外に向かって発信するというのは「アリ」なんでしょうけど、ヨソ者の俺が・・・
なんか、今は「わ〜!」ってなってますけど、その辺りを「ひとひねり」しないと「おもしろくもなんともない」って事になりかねないなぁ〜
ハテ、どうしたものか?



(鬼頭 哲)http://kito-akira.com

[小島]テイクツー・プリーズ

レコーディングから数日後、「録音班」からメールが。
「申し訳ないのですが、録り直しをしたいです」だって。
録音がうまく行っていないのならしょうがないなぁ、と思ったけど、録り直すのは実はワンフレーズのみ。
仮歌録音の時から数えて3度目の正直ってことで、ものすごく気持ちのこもったワンフレーズになること間違い無しでしょう。
ということで、ぜひとも出来上がったものを購入して、どのワンフレーズなのか探してみてくださいね。
(小島 弓枝)