木優金劣説(簡単に言ってしまえばラッパはバカだ説)

ラッパの人


ブラスバンドで使用する管楽器は大まかに分けて2種類。
木管楽器金管楽器ですね。
木管はフルート・クラリネット・サックスなど、金管はラッパと呼ばれるものです)
木管楽器奏者はおしなべて「金管楽器奏者はバカだ」と思っています。はっきり「バカ」とまで言わなくても「木管奏者の方が優れている」と思っています。
まず、楽器の見た目。パッと見あきらかに複雑な木管に比べて、ラッパのシンプルな事よ!
トロンボ〜ンに到っては、ハンズで材料買ってこれば自分でも作れそう。だって伸び縮みするだけの管(くだ)だもん。それでも特別な楽器を除いて普通はせいぜい3〜4のバルブやロータリーと呼ばれるスイッチで音階を調整するのです、つまり「片手でできる」
誰が見ても「金管の方が簡単そう」と思うはず!
もちろんこれは間違いで、実は金管楽器のほうが「音を出す」時点ではるかに難しいし、構造もシンプルな分、音階を作るのも一苦労なんですがね。「どっちが」じゃなくて「ちゃんとやろう」と思ったら簡単な楽器なんて、そもそもないんだけどね(これはあまり言いたくないのですがサックスだけはズバ抜けて簡単なんだよな)
しかし、「木管は難しそう」という理由でラッパを始めたという人もいるのです。ね、やっぱりバカでしょ?
酒を呑んで裸になるのもたいていはラッパ吹きです。ね、思い当たるバカがいるでしょ?
さて、そんな「木優金劣説」を科学的に裏付けるような話を先日テレビで見てしまいました。
これは、別に管楽器の話題として取り上げられていた訳では無いのですが、人間の「脳」について。
脳には「左脳」と「右脳」があって、まぁ話し出すとキリが無いので興味のある人は自分で調べてください。特に「発想や記憶」といった事に関係してくるのは「右脳」の方らしいです。
ようするに「右脳が発達してない奴はバカ」ということです。
それで「右脳の発達」に必要なのは何かというと、「左手を使う」という事。番組では本来右利きの人が左手で大豆を摘むという事を10日間続けて、その前後で実験をしたところ確かに成果が出ていました。
左利きの人に色んな分野で優れた人が多いというのも、そういった理由だそうです。
で、「なんでラッパがバカだ」という話しにつながるかと言うと、さっき「片手でもできる」と書きましたが、フレンチホルンを除くほとんどのラッパ系は「右手」(それも数本の指)しか使わない!
「右利きでラッパ」もう最悪!科学的にバカ!
木管奏者のように両手の指10本を駆使している人間に敵うわけがないっちゅうの!
しかし、ラッパの人も落ち込む必要はありません。ブラスバンドには「打楽器奏者」という野蛮な民族もいます。
両手両足を駆使していると言っても、あんなもんは棒で太鼓を引っ叩いてるだけじゃん?ヒドイ人になると素手ですよ!
猿かっちゅうの!


今日の話は半分ホントで半分ウソ!
ラッパもタイコも怒っちゃやーよ。
(鬼頭 哲)http://kito-akira.com