アラサガシ

kabb2006-06-28


ライブ等を終えた後、バンドのディレクタとしてやらなければならない作業のひとつに「駄目出し」というのがあったりする。
「せっかく、みんな良かったって言ってるんだからいいじゃん!」
って思うかもしれないけど「よくないじゃん!」なのだ。「やってしまった事」に対しての反省、と言うより「次の課題」を明確にする為にも。
ライブ終演後、すぐの反省会ってのも効果があるだろうけど、どうしても「全体の勢いに比べたらアレぐらいは」と甘くなってしまう。特に成功したイメージが強い場合。
しばらく間を置いて、冷静に客観的になって撮ってもらったビデオや写真を見ると「アレぐらい」と思ってた事がすごく目につく。
「音楽的」には格段の進歩を見せた、我がブラスバンドもビデオで見る絵面は、相変わらず「カッコ悪い」
どうにもイケてない。すごいガッカリした。
音的に良くなってほとんど気になるところが無いから、余計に目につくのかも知れないし、俺の「あら捜し機能」に「どこか悪い所は…」って気持ちが強すぎるのかも知れない。
お客さんにとって一回コッキリ、一瞬の出来事とも言えるライブのビデオを何度も繰り返し見て「駄目出し」をする事に何処まで意味があるか、という問題もあるかもしれない。
でも、実際お客さんの前でやったという事は確か。
それから、何度も繰り返し見たり、聴いたりするに耐えうる「記録物」に対応する実力が無いのも確か。
先日録音したCD-Rも今後の一般販売は見合わせる事になりそうだ。

次回公演は今まで以上に「見た目」にも気を使う広いホールでのライブ、今までも「ブラバンはCDよりDVD」って思ったりもしていたので、その製作の絶好のチャンスとも言えるのだが、課題は多いなぁ〜

(鬼頭 哲) http://www.kito-akira.com