小島弓枝が見た「怪しい眼鏡をかけ髪が長くいかにもミュージシャン風の男性」から見た小島弓枝

お前こそ「何をしてる人?」だろ


写真はその頃に一番近い時期に撮られたもの。たしかに「怪しい眼鏡をかけ髪が長くいかにもミュージシャン風の男性」こりゃ声かけられたらビビりもするだろう。
で、「バンドというのは一つの物事に対して各々色んな見方があるから面白い」という持論に基づき、同じ出来事を「怪しい眼鏡をかけ髪が長くいかにもミュージシャン風の男性」側からも書いてみよう。(4月18日と5月9日の小島弓枝のブログを先に読んでね)
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2000年の夏頃、当時関西では「リブ!ラフ!」に、東京では「東京中低域」に参加していた「怪しい眼鏡をかけ髪が長くいかにもミュージシャン風の男性」は、名古屋で何かリーダーバンドを作りたいと思っていた。
形態は「ブラスバンド」で、人数が山ほどいる大所帯のバンドにしたいと思っていた。
とにかくメンバーを集めなければ、と色んなライブハウスのチラシを集め、管楽器奏者の出ているバンドのライブに出かけて行き「一緒にやらないか」と声を掛けてまわった。
そんな時、一枚のチラシが目に留まった。名古屋市緑区の「カフェ・プー」(現アランプーサン)にブッキングされている(小島弓枝言う所の)「とあるバンド」
よくわからないけどとにかく管楽器がいっぱいいるバンドだ。さっそく手帖に印を付けて、その日を待った。

2000年秋、名古屋に記録的な豪雨が降った数日後、特に被害がひどかった地区のひとつ、緑区の浸水して泥だらけになった地下鉄・野並駅から、「カフェ・プー」へと向かった。
結構この日のことは忘れられない。自分のリーダーバンド実現にワクワクする気持ちや、泥だらけの景色が今でも鮮明に残っている。
後輩にあたる連中のブルースバンドの後に「とあるバンド」は登場した。
ニューオリンズブラススタイルというか、その真似をしているブラックボトムブラスバンドの更にコピーバンドという「ファンクの血」が極限まで薄められた、いうなれば「音楽的価値があまり有るとは言えないなんちゃってバンド」だったのだが、個々のプレイヤーにはナカナカな人もいた。これはチャンスとばかりに終演後さっそく店の外で楽器を片付けたり、談笑するメンバーを何人かゲットしようと表へ出た。
そして、最初に声を掛けたのが「演奏も一番まとも」でおそらく「人間もいちばんまともそう」なトロンボーンを吹いていた「Qちゃん」こと小島弓枝だった。

〜Qちゃんの連載が進んだらこちらも続く〜

(怪しい眼鏡をかけ髪が長くいかにもミュージシャン風の男性)
http://kito-akira.com