きこえますか？

8月も終了です。昼間の陽射しはまだ強いけれど、吹いてくる風はサラッとしてるし、夜ともなると随分涼しくなりました。
今、聴こえてる風の音が、まさに「秋の足音」なんだなぁ。
流した汗も引き、実りある季節に向かってワクワクしながら「大収穫」を思い描く。
「秋の足音」ってのは、今まで自分がやってきたことの成果が具体化する「前触れ」の「おごそかなファンファーレ」みたいな事を象徴する「音」なんだと思います。
「この先なにがあるかわからなくてワクワクする」ではなく「確実に秋がくる」って事。
夏の暑い時期にクーラーの効いた部屋でダラダラ過ごしていた人には、秋の涼しさもいまひとつ「ありがたみ」が少ないことでしょう。
暑さに耐え抜いて倒れそうな時に遠くから聴こえてくる「秋の足音」だからこそ、自分をもう一度奮い立たせ「あと一歩」を踏み出す力を与えてくれるのです。
つまり、誰もが「人生の大舞台」という場面に直面した時、今まで積み重ねてきた事を振り返り「よし、大丈夫だ」って自信を持ち、その「大舞台」に向かっていく自分の足もとから聴こえてくる音が「秋の足音」なのです。
ですから、たとえば「秋の足音」という曲があったとして、それをレパートリーにしているバンドが年中その曲を演奏したとしても、けっして「季節外れだ」とか言ったらいけないのです。
いいですね？

（鬼頭 哲）http://kito-akira.com