出張版「うさぎのえさ」みたいな

ポチッとな


最近、本編の方であんまり「グチとボヤキ」がサエないので、こんな所に出張してみた。
先日のライブ、録音したものを聴いたり、思い返したりするとやっぱり気になるのは「経験の差」 色んなメンバーがいると結局音に現れるのはそういう事なんだよな。
ミスをして一気に崩れていく人、集中力が散漫になってしまう場面のある人、「無意識」と「無意味」のギリギリの線を上手く越えられない人。
これ、ひとえに「経験の無さ」の産物だと思うわ。
「それを言われると不利だ」と言いたい若手メンバーもいるかもしれないけど、年齢には関係ないし、楽器をやっている年数も関係ないのだ。そういった事をカバーする方法はいくらでもある。
たとえば、ホリサキくんや奈緒ちゃんは話なんかを聞いていると「特定の音楽」や「プレイヤー」「バンド」から影響を受けたり、好きだというのはわかる。もちろんそれは大切な事だけど、そこからは「経験の差」を埋めていく作業は困難だ。少なくとも彼・彼女が「うわ〜」ってなっている音楽はそこそこ年とってる人間にしてみれば「何を今更」みたいなものが多い。
もっといろんな所から「ヒントを得ようとする姿勢」が大切に思える。サッカーの試合からでも良いし、それについて書かれた新聞記事からも。今日食べたご飯や気になった食材からも。音楽を演奏するに当たって「ヒント」になるのは、音楽に限った事では無い。読書、映画鑑賞なんでもありだ。
で、当然の話だけど「何故ヒントを得るか」といえば「答えを出す為」
特定の音楽からだけでなく、自分が経験したあらゆる事をヒントに導き出した「答え」は年齢に関係なく「その人の考えた音」として「経験の差」を埋めていくのではないだろうか。そこから生まれた音には「無意味な音」は存在しないし、それが自然に出来るようになれば「無意識」に自分らしさを常にアピール出来るのではないだろうか。
どうも「それはそれ、これはこれ」になっている気がする。飯食うにしても何するにしても「音楽に生かす」っていう事をしていかないともったいないし、実践している先輩との差は広がる一方だ。
とにかく「中身」をもっと増やそう、見た目の事気にする金があったらちょっと豪華で食った事無い様な飯を食ったり、本を沢山読んだ方がいいぜ。で、それを関連付けて音楽に生かす、常に自分固有の答えを出す。
もちろん反論もあるだろうけど「影響を受ける」ってのは何も「その人の言ってる事に共感する」に限ったことじゃない。「それは違うんじゃないか」って考える事も十分に「影響を受けた」って事だし。


(鬼頭 哲) http://kito-akira.com