「耐久!東京!」24時間+α(前編)

波乱の東京ツアーの幕開けは、穏やかな


昨年6月に好評を博した『「耐久!東京!」24時間』に引き続き、今回は初の前後編でお送りいたします。

11月8日(土)

20:00 明朝6時に一宮を出発するというので、バンド車を提供する伊達 典子(tp)の自宅に泊まりこみ。風呂を借りてさっぱりして、他のメンバーが到着するのを待つ。バンド車の運転手でもあるため、明日の行程を考える。今回は、現地集合ということで、バンド車が連なって行く必要は無いのだ。できるだけ、時間に余裕を持って東京に着きたいという車提供者の希望も考慮して、この時点では朝6時出発、名神の一宮から高速に乗り紅葉真っ盛りの中央道を通って高井戸まで行くという、秋の中央道・紅葉お楽しみツアーを計画する。

21:00 安井 教郎(ts)が到着。なんと、別のバンド車で行くメンバーに音源と譜面を渡すという仕事を預かってきてしまったという。それも、浜名湖SAに8時集合って。ということで、紅葉の中央道を泣く泣く諦める。そして、いらぬ仕事を預かってきた安井には、東京インターから江古田へのナビを任せることに決定。

23:00 泊まりこみ組の残りメンバーも到着し、翌朝5時起床に備えて、就寝。


11月9日(日)

5:00 起床。身支度を整え、残りのメンバーの到着を待つ。

6:00 残りのメンバーも順次到着し、高橋 勇佑(tu)の運転で一宮を出発。

7:30 浜名湖SAへ到着。ここで朝食をとる。先に到着していた機材車とも合流。だが、肝心の音源を渡したい相手がまだ名古屋のあたり。次の運転手は「超安全運転」の私だったこともあり、音源を機材車に託して、先に出発させてもらう。

《高速運転中》 助手席の小林 誠(tb)としゃべりながら、曇り空の東名高速を走る。彼がブラバンに来たきっかけというのを教えてもらったが、なかなか面白かった。この話は、きっと別の機会に小林自身によりブラスブログで披露されるであろうから、ここでは公表をせずにおく。先ほどまで運転していた高橋は昨夜風邪をひいたとかで、風邪薬を飲んで爆睡。他のメンバーも体力温存とばかりに眠っているが、でもなぜか話し声がずーっと聞こえてくる。そーだった、この車には最近話題のペラペラ王子こと近藤 久峰(per)がいたのだ。爆睡する高橋を横目に、絶好調だ。この絶好調は江古田まで続く。

10:20 安全運転で海老名SAに到着。前回同様「やはりこの先時間に余裕が無くなってライブ終了まで何も食べれなかったらどうしよう」という不安に駆られ、買い食いする。イチゴ大福とイワシ天。なんとも妙な取り合わせになってしまった。運転を谷口史洋(tu)に代わってもらい、ナビを安井に任せて、11時前に海老名を出発。

11:40 さすが予習してきただけあって、1度道を間違えただけで思いの外スムーズに江古田に到着。駐車場の案内のために待ち構えていたリーダー鬼頭 哲の開口一番の口調が、明らかにテンパッテいる。

13:00 バディに到着、サウンドチェック開始。普段使うことの無いマイクにビビる。アルトホルンのマイクは、頭上にあるから、不意に立ち上がろうとすると、頭をぶつけそうで怖い。

16:00 開場

17:00 ライブスタート!

20:00 ライブ終了「サンキュー!東京! サンキュー!江古田Buddy!」

21:00 帰りの車の段取りをつけ、江古田の飲み屋へ。名古屋から来るときに運転してきた車には私の代わりにチューバが乗るということで、機材車を運転して帰る事になったので、飲めず。その上、座った席が、換気扇からの風が直撃するというノンアルコールにはちょっと辛い席。冷えまくる料理と体を温めるために、雑炊を注文する。あの時食べた雑炊は、最高においしかった。

が、せっかく温まった私を一瞬で凍りつかせる光景がこのあと待っているのだ。

そして驚愕の後編へと続く・・・


※ 写真は午前7時半の浜名湖。穏やかな湖面からは、この先の波乱を予想することは誰にもできないだろう。

(小島 弓枝)