楽器の構え方教えます

kabb2008-01-25


写真は、2005年にプロフィール用に撮影したものです。

管楽器奏者がカメラに向かってポーズをとるとき、多くの人(特にユーフォ、チューバ奏者!)がこうやって楽器を大事そうに抱えるんですが「これ、実は格好悪いんじゃないか。」と思ってました。

これが最近、確信に変わったのです。うん!楽器は大事そうに持たないほうがカッコイイ!

長年楽器に触っていると「体の一部になっている」と表現しても大げさでないくらい、重心の位置や、指がひっかかるポイントなんか解っているのです。
楽器を普通に持ち歩くとき、決して大事そうに抱えなくとも、どこにもぶつけることなく歩き回ることができます。

熟練のトロンボーン奏者がスライドの手入れをする様は、同じく熟練のジャグラーを見ているようで、実に感動的。
安定感があり、かつ全く無駄のない動きについつい見とれてしまいます。
これも、スライドを体の一部のように感じるまで、触り続けていたからこそなせる業なんだと思います。


ところが"楽器を大事そうに抱えている系"の写真からは「この人、楽器を落とすのが怖いんじゃないかなあ。」という印象を受けるのです。
つまり「自分の楽器の重心が解っていない」=「楽器が体に付いていない」ということなんですが。
改めて上の写真を見てください。ね、そう見えてきたでしょう?

では、どうやって楽器を構えればカッコ良く写真に写れるかというと「なるべくぶっきらぼうに持つ」だと思うんですねえ。
基本は片手で。しかもダラーンと腕を下げて。
これ、文章で見ると簡単そうなんですが、実際にやってみると、楽器の重心を的確に把握した上で、しかるべき場所を持たないとできないんです。

逆にいうと、このポイントさえ抑えてポーズをキメれば「お!しっくり感満点!」=「カッコイイ!」というように見えるんですね。きっと。

さあさあ、次からどうしましょうかねー!


極論

(照喜名 俊典)