不思議な楽器①

kabb2006-05-05

写真の人が持っている(というか抱えている)モノ、
何だかわかりますか?
わかる人はかなり楽器に詳しい方だと思います。

こいつは「スティック」といいます。
なんかギターの製作途中段階というか、一部分だけ取り出したみたいな
感じに見えるかもしれません。
「スティック」はエメット・チャップマンという人が1969年に製作した
革命的な両手タッピング奏法に基づいてデザインされた弦楽器です。

ふつうギターは片方の手で弦を押さえ、もう片方の手で弦をつまびいたり
かき鳴らしたりして音を出します。
ところがこの「スティック」は両手とも弦を押さえて音を出します。
(これをタッピング奏法という)
と私のテキトーな説明ではほとんど訳わからんと思いますが
この「スティック」では、ベース・ラインやリード・メロディ、
コード、リズムなどを同時に奏でることができるすげえヤツなんです。

この不思議な楽器「スティック」を演奏している人は日本に何人いるのか
わかりませんが、ギターを弾く人に比べたら圧倒的に少数であることは
確実だと思います。

で、数少ない(であろう)「スティック」奏者と、さらにもうひとつの
不思議な楽器「オンド・マルトノ」奏者と私が今月末(5月27日)に
鶴舞のKDハポンでライヴをやります。

ライヴの詳細ともうひとつの不思議な楽器「オンド・マルトノ」については
また次回に。

(福澤 章「丸市」)