「耐久!東京!」24時間+α(後編) 〜秋の中央道・お楽しみツアー〜

名古屋到着24時間前

11月10日(月)
0:00 2件目の焼き鳥屋を出て、みんなでゾロゾロと駐車場へと向かう。これから運転して名古屋まで帰ることを思い、途中、自動販売機で暖かい缶コーヒーを買う。先頭を行く私の目に、駐車場の建物が見えた。と思ったが何かがおかしい。駐車場の出入り口にシャッターが下りているのだ。駐車場を間違えたか?と思って中を覗きこむと、機材車がある。呆然。看板には営業時間が8:00〜23:00って書いてあるではないか。シマッタ!ではなく閉め出された!とたんに騒然。看板に書いてあった管理会社に電話するが、○○商事がこんな時間まで営業しているとは思えない。連絡先と書いてあった番号に電話すると、駐車場入り口の普段なら管理人さんがいる小屋から電話の音がする。手も足も出ない。結局、浅利 芙美(企画)の家に閉め出された10人近くが泊めてもらうことになる。時間も時間だったので、とにかく移動。荷物は全て機材車の中においてあったので、カバンも持たず、財布と携帯とぬるくなった缶コーヒーだけポケットに入れた状態で電車に乗る。名古屋にいる時ですら、こんな軽装で出かけることは無いのに。すぐに運転しなければならないと思って、全く飲まずにガマンしていたというのに、またもや予定変更かよ、と電車の中でひとり落ち込む。
2:00 どうにかこうにかたどり着き、車が出せる時間になるまで仮眠させてもらう
7:30 目が覚めると、運転手の2人と鬼頭は車を取りに出発していた。昨夜買った缶コーヒーを持って、朝の散歩に出かける。近所の公園ですっかり冷えた缶コーヒーを飲んでいると、ランドセルを背負った小学生が通り過ぎていく。そうか、今日は月曜日の朝なのだ。そしてなぜかここは東京の住宅街なのだ。
9:30 江古田から2台の車が到着。本来なら今頃は名古屋にいるはずで、そのつもりで予定を組んでいる人もいたものだから、さぁ出発しようと立ち上がる。が、戻ってきた鬼頭の一言「車にある荷物を取ってきて、ここで支度したい人がいたら、取りに行っていいよ」で、出発が延びる。とにかくさっさと出発して、身支度ぐらいは途中のSAで何とかすればいいや、と思っていたのに。そうじゃない人もいるのだ。で、荷物をとりに行ってた人たちが帰ってきて、ようやく出発、となったとたんに「トイレに行くから待ってて」と言い出す人もいて。さっきまでそこに座ってのんびりしてたじゃん!とツッコミたくなったが、そんな気力も無く、玄関先で待ち続ける。
10:00 ようやく出発。東名に出るよりは、中央道に出たほうがかなり早いということで、中央道ルートで帰る事に。昨日果たせなかった、中央道・紅葉お楽しみツアーだ!と嬉やら悲しいやら。
11:00 とにかくおなかがすいていたので、談合坂SAで朝ごはんというか、お昼ご飯というか、食事タイムとなる。オススメと書いてあった談合坂ラーメンを食べる。ものすごい量のニンニクが入っていたが、とてもおいしかった。ふと見ると、機材車をここまで運転していた小林 裕尚(ts)も同じものを食べている。さらに、このあと名古屋についたらそのまま大学へ行ってリハーサルに出るという葛島 涼子(cl)も食べているではないか!このニンニクたっぷりのラーメンを食べて、そのままリハーサルに行くなんて大丈夫か?と心配になるが、すっかり食べきっていた。
11:30 中央道の終点までね、ということで運転を交代して、さぁ、紅葉の中央道お楽しみツアーだ!といきたいところだが、さすがに紅葉を楽しむ余裕も無く、車中にニンニクの臭いをプンプンさせながら、ひたすら名古屋を目指す。
13:50 中央道の終点のPAにて運転手を再度交代。昨日の機材搬入の際に車体を擦ってしまっていたので、修理屋に持っていく約束の時間も迫っていて、さっさと出発したいところだが、なぜか車に戻ってこない人が。どうしたのかと思ったら、あと30分もしたら名古屋に着くような場所で、東京ツアーのお土産を買っていた。
14:20 ようやく名古屋インターに着き、最寄の地下鉄の駅で加納 千春(fl)と葛島が下車。
14:40 修理工場へ持っていくために、車から機材を降ろし、小林の車に積み替える。が、小林の車は2人しか乗れないので、積み替えが終わった時点で安井 教郎(ts)とお別れ。
15:00 小林は自分の車を、私は機材車を運転して、修理工場へ。運転手が2人乗っていてよかった。さもなくば、小林は修理工場へ機材車を運んで、電車かバスで自分の車が停めてある所まで戻って・・・と悲惨なことになっていたのだ。
15:30 修理工場へ到着。車を見てもらって、何とかなりそうだということで、車内にニンニク臭漂う車を預ける。そして、2人で一宮へ。なんで一宮に車を置いてきちゃったのかなぁ、と猛烈に後悔する。実はさっき、ウチの前を通ったのだ。
16:30 一宮へ到着。ここで、小林ともお別れ。そして、一宮から名古屋へと自分の車で戻る。
17:30 予定より12時間遅れで自宅に戻る。「家に着くまでが遠足」という言葉がふと頭をよぎり、いろいろあった東京ツアーもようやくこれで終了ということだ。

変更相次いだ今回の東京ツアー。次回は「急遽、東京まで飛行機で飛んでください」なんてことになったりするかも。ということで、次回「ブラスバンド、空を飛ぶ!」(掲載日未定)をお楽しみに。

(小島 弓枝)