新年明けましておめでとうございます!


今年は2001年4月に商店街の路上で産声をあげたKABB!も、ようやく10周年です。
「あの日・あの場所」から始まった旅がこんなに多くの人を巻き込んで、そして正直こんなに続くとは思ってもみませんでした。
でも「その時・その場所」で見てきた景色、例えようのない味わった気分はどれも忘れることのできない「美しい眺め」です。
そして「この先」見られるであろう景色や味わえるであろう気分を思うとワクワクが止まりません。
これだからバンドはやめられない!
これまで、一緒に旅を続けてきたメンバー・関係者、そしてお客さん全ての人に心から感謝します。
そして、これからも今まで以上の「美しい眺め」を見る旅にご期待ください!
応援よろしくお願いします。


KITO,Akira BrassBand! 鬼頭 哲

Thank you! TOYOTA ROCK FESTIVAL!

2010年10月10日TOYOTA ROCK FESTIVAL 2010にKITO,Akira Brass Band!出演しました。数日前から「雨・防寒具対策をお忘れなく!」と告知されていました、TOYOTA ROCK FESTIVAL!まじ!また?雨!?・・・ガーン!去年出演した、ROCK ON ROCKもKITO,Akira Brass Band!フェスデビューと意気込んでいたものの、雨でした。(↓2009 ROCK on Rock)

前回は雨のなかのライブということで、お客さんみんな雨合羽の映像がPVとして残りました。今回も雨なの?どうなの?と当日まで心配しっぱなし。鬼頭さんの風邪もがんばって治しても当日雨が降ってそんな中演奏したら、また風邪ひくではないか。ははん。実際には前日にしっかり雨がふってくれて当日は晴天!気持ちのよい晴れ〜〜♪(鬼頭さんの風邪は天気とともに治ったそうです。よかった。)

午前中に本番ということで、朝6時30分から鬼頭さんと車にのりメンバーをピックアップに向かう。車内は早朝からサンバモードで鬼頭さんはサンバホイッスル吹きとパンディエロでリズムを刻み無理矢理テンションをあげ、クラリネットの岡林さんを名古屋駅で拾い、車内から外に向けて、交番の警官に笛をふいたり、「イエーイ」と声をだして向かう。岡林さんも朝からテンションが高!同様、各メンバーのりあわせで意気込んで豊田入り!私は朝本当に弱いので、栄養ドリンクなんて飲んで、調整したりして・・・若いのにね。すいません。

今回の出演は会場内をたっぷり1時間練り歩き!お客さんもバンドに入り交じり、踊って声だしてお客さんもKITO,Akira Brass Band!のメンバーとして一緒に練り歩き長蛇の列で会場をゾロゾロ。楽しかった!メンバーもお客さんも腰をふりふり、サンバのリズムで楽器が歌い、盛り上がりました。(私はドーピング効果で本番のころには超元気になってました)

あと今回はライブをさらに盛り上げる、新グッズも登場!鬼頭さんが手にもっていたフラッグです!(写真またのせます!)赤黒のストライプでかっこいーじゃないの。今までどこ練り歩いてるかわからないーと会場内を探していた方もすぐバンドがどこかわかるようになったんじゃないでしょうか!今回見逃した方はまたの機会をおたのしみに!


そう!そんな機会がもうすぐ2週間後にあるのですよ!!TOYOTA ROCK FESTIVAL 2010ではじめてKito,Akira Brass Band!をみた人も!TOYOTA ROCK FESTIVAL 2010ではじめてKito,Akira Brass Band!を存在をしった人も!渋さ知らズのライブでバリトンサックスの眼鏡と帽子の人が気になった人も!(Kito,Akira Brass Band!はその人のリーダーバンドです)みなさまぜひぜひお越し下さい!お待ちしております。


どんなかんじなの?という方には少しだけ・・・去年のウルバナラティーナでのライブの様子です。

ブラスバンドっていうから吹奏楽だと思わないでね。実に踊れる楽しい音楽を楽器をつかい演奏したり歌ったりしますぜ。今年は北海道にいったり、イベントに出演したりという活動をしてきましたので、名古屋でのたっぷりワンマンライブというのは本当に1年ちかくぶり!今回は新しいCDのリリースライブでもあります。はやく届けたいわー!ぜひぜひ会場でお会いしましょう!


以下詳細です!


KABB! ワンマンライヴ

2010年10月23日(土) 18:00 open 19:00 start

<会場>
LA BOHEMIA
(※旧「URBANA Latina」 2009年8月ライヴ会場)
名古屋市中区栄4-2-10 小浅ビルB1F
Tel;052-252-0127 Fax; 052-252-0137

<アクセス>
地下鉄「栄」駅 12番出口から東へ徒歩3分

<チャージ>
Live charge:\3000+c.c.\500

<web予約>
【お名前(フルネーム)】、【ご予約人数】、【ご連絡先】を
ご記入のうえ、
「KABB! チケットセンター」
kabb.ticketcenter☆gmail.com(@を☆にかえてください)
あてに、メールでお申し込みください。
※メール送信後、5日を過ぎても返信がない場合は、
送受信での事故が考えられます。
お手数ですが再送いただけますようお願いします)

<電話予約>
LA BOHEMIA (052-252-0127) まで、
【10月23日のKABB!ライヴの予約であること】と
【お名前(フルネーム)】、【ご予約人数】をお伝え下さい。
※ご注意※
会場は自由席です。
ご予約の方から優先して入場いただきます。
ただし満席の場合には席の確保はできませんので、
ご予約されることをおすすめいたします。

  • Direction

鬼頭 哲

  • Flute

加納 千春 坂本実奈美

  • Clarinet

岡林 和歌 葛島 涼子

  • Alto Saxophone

松本 卓也 浅井 雅弘

  • Tenor Saxophone

小林 裕尚 安井 教郎 山田 愛

  • Trumpet

近藤万里子 新玉真士

  • Trombone

三原 智行 照喜名 有希子 山田 奈緒 小林 誠

  • Alto Horn

小島 弓枝

  • Tuba

加藤 日名子 高橋 是清

  • Percussion

丸市 中西 健雄 近藤 久峰
山田 梨紗 田口 美郷


2週間後にまたお会いしましょう。ご予約おまちしてまーす!

(山田 奈緒

9回目の「ラブたな」

またいつか

夏休みですね。夏休みといえば、朝のラジオ体操。皆勤賞目指して毎日早起きして。
皆勤賞といえば、今回で9回目の参加になる一宮の七夕まつり「ラブたな」。
実は、私、皆勤賞でした。ホント、毎年暑いですけど、今年は特に暑かったですね。
鬼頭さんと松本君も無事にヨーロッパから戻り、「ラブたな」では初お目見えの篠塚 奈々ちゃん(Cl)と坂本 実奈美ちゃん(Fl)もいて、これまでの「ラブたな」とも一味ちがった、華のあるステージでした。猛暑真っ盛りの中、ビールを飲みながら、つまみをほおばりながら、ステージ前で踊りながら、皆様お楽しみいただけましたでしょうか。
そうそう、一味違うといえば、アーケードの練り歩き。いつもはアーケードの途中までの練り歩きだったのですが、今年はアーケードの端から端まで。いやぁ、こんなに距離があったとは。9回目にして始めて知りました。
来年は「ラブたな」の会場の公園が無くなってしまうそうですが、また、一宮のどこかでみんなが楽しめるステキな七夕まつりがあって、そこで皆さんに鬼頭 哲 ブラスバンドの演奏を楽しんでもらうことができたら、なんて思っております。
サンキュー!一宮! サンキュー!「ラブたな」!

*[三原] 夏だ一番グリーンパレード

 鬼頭さん、ブログ読む限り無事帰国できそうですね。
・・ってか帰ってもらわないと困るんですよ。

というのもこの夏、一年ぶりにグリーンパレードやるんですから。(何それって方は過去の日記お読みください。)

今回の会場はビアガーデンです

。ビールが美味しい季節に夜空をバックに素敵な時間をぜひご一緒いたしましょう。

素敵なチラシも出来上がりました。明日の一宮七夕まつりに持参しますので、気軽に声掛けてください。

※もし「どの人かわからないよ〜」って方は、ながぼそーい楽器を持ったひょろっとした眼鏡くんを探してみてください。


Green Parade presents
"Our Garden"

2010/09/04(土)
open: 16:00
start:19:30
charge:¥2000+1オーダー

Green Parade are
三原智行(トロンボーン)     藤沢祥衣(アコーディオン
廣田智子(トロンボーン)     ウォン・ジクスー(ヴォーカル+etc.)
鬼頭 哲 (でっかいサックス)    山田 裕(七弦ギター)
安倍宗春(ドラムス)

 ビアガーデンラピチュ 難波店
 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波4-8-3 中村ビル2F
    tel:06-6631-8890 
http://r.gnavi.co.jp/ka9b600/

※ラピチュは屋上ビアガーデンです。雨天などやむを得ない場合は、スナックはなのや(徒歩1分)で開催致します。

欧州旅中

kabb2010-07-18

7月1日から10年近くほぼレギュラーで参加してる渋さ知らズのヨーロッパツアーに来てます。
前回2007年48日のちょうど半分の24日間という「渋さにしては」わりと短めの日程で、残す所6日間というトコまで来ました。
KABB!の公演でお世話になってる舞台監督のアベタさんはもちろん、今回KABB!からアルトサックスの松本卓也がテナーで初参加。
松ちゃんはツアーが初めてなら海外自体初めてという「初めてづくし」の出来事というわけで、ちょっと話を聞いてみましょうかね。
鬼「え〜っと、とうとう残りわずかってトコまで来ましたけど。どうっすか?いろんな意味で。」
松「・・・・・・・」
え〜っと、どっか遊びに行っていないですね。
じゃあ、まぁ写真で見てもらいましょうか。

最初の滞在地、スイス・ルガーノのホテルのテラスにて。
まだまだ元気いっぱいですね。

続いての滞在地スロベニアマリボル
俺ももちろんだけど、バンドやってなかったら絶対来ないだろうなスロベニア

ツアーにおいて演奏と同じ、時間だけ考えたら演奏以上のウエイトを占めるのが移動です。
ここを楽しめるかどうかで、旅の印象がずいぶん変わります。

それから、ホテルではみんながどれだけ呑んだり騒いだりしてても「寝る時は寝る!」という自分のペースをキープするのが元気に旅を続けるコツです。

その土地「ならでは」の美味しいもの食べたりね。

てなわけで、本日ドイツから飛行機で北欧ノルウエーのモルデという街にやってきました。
この街を含めて、スペイン・サンセバスチャンとフランス・ヴォンスの3公演を残すのみ、24日に帰国します。
そして、翌日25日はKABB!の愛知県・一宮「ラブたな」野外演奏があります。
もちろん、俺も松ちゃんと駆けつけますんで、みなさんお会いしましょう!
そん時は松ちゃんから土産話もたくさん聞けると思います。

(ちなみにこれを書いてんのは現地時間の午前1時30分過ぎ、外はまだ日本の夕方ぐらいの明るさです。というか「暗くなるピーク」は通り越して明るくなる方向に向かってるな、こりゃ)


鬼頭哲http://kito-akira.com

まっちゃん壮行会


6月28日月曜日、名古屋駅前、大名古屋ビルヂング屋上のビアガーデン「マイアミ」にて、まっちゃんの壮行会をおこないました。KABB!メンバーがたくさんあつまりました。今回、渋さ知らズのヨーロッパツアーに参加することになった松本卓也をみんなで見送ったわけです。マイアミにはスーツ姿の人たちが沢山いました。そういえばはじめての出会いの時、まっちゃんはスーツ姿だった気がします。だが、今ではまっちゃんはスーツのお仕事はしていない!今のまっちゃんの肩書きはミュージシャン。私自身にも感じることだけど、人との出会いは不思議で、年月とともに変わっていくのがおもしろい。私はもともとまっちゃんとはあまりよく話すほうではなかったが、今ではまっちゃんとはアフロポップバンドBEMBEでも一緒に活動している仲間。そんなまっちゃんがサックスを抱えて、今回1ヶ月間渋さツアーにいく。それはそれは応援するしかないですよ!

まっちゃんを送り出す会場は、まっちゃんが大好きなビールをたくさんのめるように、ビアガーデンに決まり!(このビルは取り壊しが決まっているそうで、名古屋駅のツインタワーやルーセントタワーや、モード学園が一望できるこのビアガーデンも、何年か後にはなくなってしまうんだって)。今回はなんと東京から鬼頭さんも壮行会にかけつけてくれました。何年前だったか、同じように鬼頭さんが初めてのヨーロッパツアーにいったときは、アルトホルンのきゅーちゃん(小島さん)宅で壮行会をやったねと、みんなで笑っていた。

行く前に散々「緊張する」といっていたまっちゃん。なんだか私まで緊張してしまう。「鬼頭さんにまっちゃんをお願いします。」と言ってしまったけど、まっちゃんなら大丈夫でしょう!みんなでプレッシャーをかけつつ、笑顔で送り出しました。

広がっていく世界!!

先ほど、成田空港のまっちゃんと鬼頭さんから「行ってきます」と連絡あり。無事に搭乗したそうです。日本に帰ってきたら、7月25日の「一宮七夕まつり」でのKABB!屋外演奏に二人とも参加します。きっとなん回りも成長して帰ってくるんだろうな。出発したばかりなのに、帰ってくるのが今から楽しみ。日本で応援しています!

よい旅を!!

山田奈緒

あなたの街を音楽にします!

少し間が空いてしまいましたが、改めまして遠軽・札幌公演、多数のご来場ありがとうございました!
なんども書いてるけど、この北海道ツアーが実現したのは遠軽町が「街の文化事業」として呼んでくださったことがそもそものはじまり。
調べてみると日本各地でこういった「文化事業」として、いろんな楽団が街を訪れているみたいですね。
ただ(一概には言えませんが)ほとんどが「みんなの良く知ってる曲を一流の演奏家が聴かせる」といった趣向のコンサートが多いように見受けられます。
我々のようなオリジナル楽曲を演奏する、いわゆる「バンド」みたいなスタイルは「まれ」のように感じます。
そんな我々を呼んでくださったなんて〜!
これはスゴイうれしい事だけど、別に「それでいいんじゃない?」とも思うのです。
と、いうのも以前から普段どちらかというと「音楽に馴染みが無い人」も含めたお客さんを対象にしたコンサートで「誰もが知ってる曲」っていうのをジャズだとかクラシック調にアレンジしたものをプログラムに組み込む楽団をよく見かけるのですが・・・あれ、必要ないと思うのです。
なんか、お客さんを見下してるようにさえ感じる。
お客さんが楽しんで、盛り上がるのって「曲を知ってるかどうか?」ってあんまり関係ないんじゃないかなぁ〜?
少なくともいろんな場所でいつも「誰も知らない曲」をやってる我々はそう感じてます。
ところで、今回の「文化事業」で何が良かった?って、モチロン数え切れないほどあるんですけど、中でも「地元中高生・一般楽団との共演」でした。
ある程度予想はしていたけど、総勢80名での大合奏は想像を絶する迫力!
共演はコンサートの中盤だったんだけど「それ以前」と「それ以降」の会場の空気の変わり方も良かった。
単に「ヨソから来た人の演奏を聴く」じゃなくて、自分の友人や家族がステージで一緒に演奏する姿を見るってのは、より親近感も生まれるんでしょう。
さらに!手前ミソではありますが、共演曲が良かった!!!いや、曲が「傑作」とか「名曲」って話じゃなくてですね。
ただ「いつものKABB!のレパートリーをみんなと一緒にやる」じゃなくて「この日の為にこの街をイメージして作った曲を、街のみんなと初演する」
で、その曲は街にプレゼントしちゃう、っての。
演奏するみんなにも特別な「なにか」が生まれたんじゃないかと思います。
これは、オリジナル曲をレパートリーにしてるKABB!ならではの「メリット」っちゅうか、最大の「強み」だと思います。
これはまたやってみたい!
というわけで、KABB!ではあなたの街を音楽にします!と大声で叫びたい!
これは、単純に「曲作りますよ」って意味でもあるし、街の人を巻き込んで「みんなで音楽やろう!」って意味もある。
もちろん、キチンと椅子に座って一流の演奏に耳を傾けるってのも素晴らしいとは思うけど、ともすると「ただ通り過ぎて行っただけ」なってしまわないとも言い切れない。
せっかく年に何回もない、多くの予算を使っての「文化事業」こういうのもたまにはどうです?
さぁ、全国の文化事業企画担当のみなさん!いかがですか?
(さらに、我々下見も含めて何日も滞在して大量に飲み食いしますんで経済効果もあります)
とりあえず、遠軽公演のプログラムに寄せた文章を載っけますんで「どれどれ?」とご覧下さい
(ちなみにこの文章の「前編」にあたるのがコチラです→2010-03-20 - KITO, Akira Brass band! 「ブラスブログ」

「かたい切符」
遠軽のみなさんへ〜
今回はお招きいただき、ありがとうございます。メンバーを代表して、心から御礼申し上げます。

僕は普段から音楽家というのは、他人より優れている腕前だとかそういった事を「披露」するものではないと思っています。もちろん芸術家然として部屋にこもって自問自答するものでもない。
結局、みなさんの前に出て行って「自分の気持ちを伝える」という事が大切なのかなぁ?と。ただ、それは一方的に「僕の事をわかって欲しい」という押し付けではなかなかウマくいかないもので、自分の気持ちを伝えるのに重要なのは「相手の気持ちを考える」なのかな、とも思っています。そういった、人との関係性の中から新たに見えてくる「自分のありかた」のようなもの。それを表現できたらいいなぁと思っています。
だから、特に最近は「つながり」や「自分の場所(ありかた)」みたいな事をテーマに曲を作っています。
今回、遠軽公演にあたって書き下ろした新曲「かたい切符」は3月にこの街を訪れて視察をした際に受けたイメージから発生したメロディです。東京から飛行機に乗って、紋別の飛行場に降りていく時に窓から見た広大な自然や北の海。空港から街までの車窓に飛び込んでくる広い空やどこまでも真っ直ぐな道路。夕方に散歩した街の何気ない日常。中学校の校舎から聴こえてくる吹奏楽の練習の音・・・それが「なんで、かたい切符なの?」ですよね。遠軽で受けた印象をただ曲にする事は簡単だったのです。でも「僕がどう思ったか?」という事に対してなかなかウマく表現する方法が見つからなくてちょっと苦労しました。
視察を終えて東京に戻って何日も経ったある日。別の事を考えながら電車に乗っていて、ふと思ったのです。
「今、この列車に乗ってる人の中で切符を持ってる人ってどれぐらいいるんだろう?」
今、都市部では「スイカ」や「パスモ」といった料金チャージのカードで電車に乗っている人がほとんどです。いちいち券売機に並ぶ必要もなく、自動改札にタッチするだけで乗れてしまう。切符を持ってる人だってペラペラな磁気切符で自動改札を通り抜けてきた人達です。
そこで、なんとなく「あ〜」と思ったのです。
3月に遠軽に来た時、駅のホームに行ってみました。時間が無かったので列車に乗ることはできなかったけど、切符を買って駅員さんにはんこを押してもらって・・・遠軽の人はそういうことを毎日してるんだな、と。
ちゃんとこれから「自分が行く場所」を調べて切符を買い、駅員さんの了解(?)を得て列車に乗る。
通学などで利用してる人は定期券を持ってるんだろうけど、それだって駅員さんに見せて、口には出さなくても「いってらっしゃい」「いってきます」ってやりとりがある。
プリペイドカードや電子マネー。食券を自販機で買って店員さんと何の会話もなく食事ができるファストフードチェーンが「あたりまえ」になった街に住んでる僕にとって、遠軽で手に入れた「かたい切符」は宝物のように思えてきたのです。
見てきた景色ももちろんなんだけど、今自分が住んでる場所と対比する事で遠軽という「場所」や住んでいる人の「つながり」を意識できた。それが「かたい切符」だったのです。

これは、ここに書くことかどうか迷ったし、すでにご存知の方も多いのかも知れませんが。
今回、我々がこの遠軽に来る事になった「そもそものキッカケ」は街の「いち青年」がバンドのDVDを見た事でした。そこから街に掛け合って文化事業にまで持って行った。その「恐れ入る行動力」の源は「街の人達にこのバンドを見せたい!」という思い。
これが、たとえば東京に住んでる「いち青年」であれば、気に入ったバンドを見つけたとしても、せいぜい「見にいきたい」でしょう。ほとんどは「そのうち見にいこう」で、実際行動に移す人は少ない。
「見せたい!」という発想と行動力が生まれる街。
それは、日常が「つながり」と密接である、この「場所」ならではなんだと思います。

そして「そんな気持ちに応えたいな」と思って作った曲が「かたい切符」です。

「切符」は公共の機関を利用する場合を除いて「約束」や「握手」で代用されることもあります。
そんな、ちょっとロマンチックな「深読み」も良いかもしれません。

それから、曲の方も2度とKABB!で演奏する事はない(と思いますので)今回聴き逃しちゃったKABB!ファンの人もせっかくなんでデモ音源ですがどうぞー!

「かたい切符」 2010 KITO,Akira All Rights Reserved


鬼頭哲http://kito-akira.com